私は信頼の可視化で人のつながりを滑らかにすることに興味があります。 その為に必要なのは偏見の可視化だと思っています。
そんななか、最近はWEB3系SNSが色々出てきています。
ですが、個人的にはどれもぱっとしない印象です。
これは私がかつてSteemを利用いていたことが影響していると思われます。
Steemとは簡潔に言えば「あらゆるコンテンツを収益化可能にする分散型プロトコル」とでもいうべきものでした。
(Steemブロックチェーンで動いています)
それはヘッドレスCMSともいえます。 (CMS Contents Management System)
つまりUIやフロントエンドやサイトやアプリに縛られることなく使うことが出来ます! これらは誰でも作ることが出来ます。 (実際は誰でもではないでしょうがw)
そして仕組み的に、UI側を利用したユーザーが獲得した報酬の一部をUI側が受け取れる仕組みもありました。
つまりUI側を作る人にはインセンティブがあります。
そしてコンテンツは何でもいいのです。
Steemの場合は、わかりやすくブログ形式を採用し、Steemitが出来ました。
ですが、長文の文章でなくとも、短文(Twitter)・写真(Instagram)・動画(youtube)・短編動画(tiktok)その他色々考えられます。
例えばStetubeというサイトがあるとします。 こちらではSteem上のコンテンツのうち#Stetube #video #movieのタグが付いたもののみが表示されます。 サイト上から動画に対していいね(upvote)して報酬を発生させたり、コメントしたりその他一般的なサイトのようなことも可能です。 そしていいねやコメントなどは他のUI側でも反映されることになります。
さらに独自トークンであるSMTという仕組みもありました。 (Smart Media Token)
さっきの例でいえば$Stetubeを作ります。 そしてそのトークンを使って、$STEEMと同じ仕組みの報酬プロトコルが可能になります。 つまり、Stetube上で$Stetubeホルダーからいいねを貰うと、報酬として$STEEM系だけでなく$Stetube系も貰えます。
これらのSMTは自動的にDEXに上場するため、すぐに取引することも可能になります。
こういった仕組みが数年前からすでに動いていました。
ぶっちゃけそれ以降は情報を追っていないので、今現在どうなっているのかは不明です。
ですが、先行事例としてこれだけのものがあるなか、最近よく見かけるWEB3系SNSは分散型の部分が進んでいる(データの保存先やユーザーアカウント部分など)だけな印象が強いです。
なぜそれを使うのか、という部分が弱いと感じます。
普通のユーザーは、そもそもアカウントを制限されたり投稿を消されたりすることはまずありません。
そう考えると、分散性以外の利点が無ければ広まるのは難しいと感じます。
そしてそれを「稼げる!」ことで解決していたSteemは、実質負けました。
つまりそれ以上の魅力を持ったものでなくては結局世の中には広まらないのではないか、と思うのです。
信頼可視化プラットフォーム(という名目の偏見可視化プラットフォーム)もユーザーがたくさんいることで成り立つと思っています。
果たして、今後そういったWEB3系SNSが出てくるのか。
あるいは私の思惑は外れ、既存のものが広がるのか。
これからの動向を楽しみに見ています。