Shingen

Posted on Oct 08, 2021Read on Mirror.xyz

DeFi給付金とは何なのか?

この界隈に居る人なら一度は聞いた事があると思いますが、度々世間を騒がせるDeFi給付金という言葉があります。

これの正体は何でしょうか?何故給付金が出るのでしょうか?無から有が産まれている?!と不思議に思う方も多いでしょう。

給付金の正体はアーリーステージにおけるサービス利用者、サービスのインフラを支えてくれた流動性提供者等に対するプロジェクトトークンの配布です。

これを実質最初に行ったのはUniswapのUNIトークンで、Swapをした事があるだけで400UNI、流動性提供者には更に別途報酬がありました。

400UNIは配布当時でも1000~2000ドル位、ATHの45ドル換算なら18000ドルにもなった事になります!驚異的な金額ですが事前に全く告知もありませんでしたし、前例も無かったので純粋に利用者が恩恵を受けたという事になります。特に流動性提供者はUniswapの様なプロダクトの前例が無い状態での資金ロックなので大きなリスクテイクに対する見返りとも言えます。

その後UniswapのUNIを皮切りに多くのプロジェクトが給付金を行う様になりました。

それは何故かというと概ね下記の様な理由です。

  • トークン配布は分散が重要なので、程よくホルダーを作れる事はメリットでもある
  • 一般人へのトークンセールは証券性を認められるリスクが高い
  • トークンを持つ人が増え、売買と値付けが行われる事でトークンの価値が産まれていく

結果としてまだトークン発行をしていないプロジェクトは色々触っておけという風潮が産まれる様になり、新規プロジェクトがフィードバックを得やすくマーケティングもユーザーが勝手にやってくれたりと多くの好循環を産んでいます。とは言え給付金を狙うユーザー側にも目利きやリスク考察は必要で、未完成のプロダクトはそれだけ高いリスクがあるとも言えます。

更に上記では証券性を回避と書きましたが、これは米国の規制で常識が変わる可能性が示唆されています。直接販売せず配布していたとしても今後は証券判定される様になるかもしれません。

他にも全てのプロダクトが給付金を出すとは限らないという点も注意が必要です。ではどういったプロジェクトが給付金を出す可能性が高いかと言うと

  • オリジナルのプロダクトであり、独自の開発が行われている(コピペには資金が入りにくい)
  • VC等から資金調達をしている(マネタイズとしてトークンが発行されるケースが高い)
  • トレンドや需要に応えるプロジェクトである

といった様な感じでしょうか。

給付金にEthereumが多いのは上記の理由からですが、今後は他のチェーンにも広まると思います。とは言え高額なガス代という障壁がないと複垢が容易なので、そこは対策が必須になりそうですね…

まとめ

良い給付金を見つけるにはプロジェクトの目利きが求められます。とは言え最近はTwitterの日本語圏でも大体の有望プロジェクトは話題に挙がる事が多いので見つける事は難しくはありません。

どちらかと言うと初期の貢献や利用方法の方が手探りになりがちという方が障害かもしれませんね。

それでは良い給付金ライフを!

これは余談ですが、**プロダクトも無い状態でパブリックトークンセールを行うプロジェクトは地雷率が高いです。**既に収穫が済んだ状態になってしまうので、開発運営出資側がある程度満足してしまったり。

良いプロジェクトは十分な資金調達をした上でプロダクトを暫くテストして、そこに対する貢献者に給付金を出しつつセールはしないというケースが結構あります。勿論プロジェクトによってかかる資金は性質が違うのでケースバイケースですが、パブリックトークンセール先出しは地雷率が高い事は覚えておきましょう