neko3🐈

Posted on Mar 19, 2023Read on Mirror.xyz

Aaveが発行するステーブルコインGHOについて簡単にまとめてみた

個人的に今一番気になっているステーブルコイン「GHO」について、簡単な紹介をする記事です。

といっても自分は難しいことは理解できていませんので、いちファンが書いた雰囲気記事と思っていただけると幸いです。内容もDYOR、NFAでお願いします。

AAVEとは?

説明するまでもないと思いますが、界隈で最大のレンディングプラットフォームです。ユーザーは貸し手としてクリプトを預け入れて金利を稼いだり、預け入れた資産に応じて資金を借りたりといったことができます。

DefillamaのTVLランキングでは3位につけています。

最近AAVEはAAVE V2からV3に移行しました。今後、異なるネットワーク上のAave V3市場間で資産をシームレスに流動させることができる「Portal」といういわゆるブリッジ機能のようなものが実装される予定のようです。

参考:

https://docs.aave.com/faq/aave-v3-features

https://governance.aave.com/t/introducing-aave-v3/6035

GHOとは?

GHOは、そんなAAVEが発行する新しいステーブルコインです。ちなみにAAVEという単語はフィンランド語でゴースト、幽霊という意味で、ステーブルコインのGHOも、Ghostから取っているようですね。

こちらにGHOの公式ドキュメントがあります。

参考:

https://docs-gho.vercel.app/

GHOは、完全に裏付けされ、透明性が高く、Aaveプロトコルにネイティブな分散型マルチ担保型ステーブルコインである。

GHO(「ゴー」と発音)は、分散型のマルチコラテラル・ステーブルコインで、当初はAaveプロトコルに供給された資産からのみミントされます。GHOの価値は、プログラム上、米ドルと一致しており、市場の効率性によって維持される予定です。

イーサリアムメインネット上の分散型ステーブルコインであるGHOは、ユーザーによってミントされます。Aaveプロトコルにおけるすべての借入と同様に、GHOをミントするためには、ユーザーは担保を提供する必要があります(特定の担保比率で)。これに対応して、ユーザーが借入ポジションを返済する(または清算される)と、GHOはAaveプールに戻され、バーンされます。GHOの採掘者が支払う利息はすべて、Aave DAOのトレジャリーに直接支払われます。

真に分散化され、過剰担保を持ち、設定可能なステーブルコインに対する大きな需要が存在します。最近の出来事では、市場の変動が激しい時期に安定した価値を維持する手段として、分散型ステーブルコインのユースケースが実証されています。Aave Governanceが管理するステーブルコインであるGHOは、コミュニティのサポートにより、DeFiエコシステムの継続的な成長に不可欠な存在となる可能性を秘めています。

簡単にいうと、AAVEに預け入れた担保に対して、一定比率の分だけ借りられるステーブルコインっていう感じです(自分が触った感想です。間違ってたらすみません)。

とはいえ、昨今のステーブルコインはステーブルという名前にも関わらず不安定なことが多いですね。USDCショックもこないだありましたし、GHOと比較対象となっている、MakerDAOが発行しているステーブルコインであるDAIも、担保の大部分をUSDCが占めていることからデペグしたりしました。

AAVEもそれは重々承知しているようでして、3/18にはきちんとペグさせるためのパラメータに関するガバナンス提案を行なっています。

https://governance.aave.com/t/arfc-gho-genesis-parameters/12151

結論として、GHOは有力なステーブルコインになる可能性があり、Aaveのエコシステムにとって貴重な存在となることが期待されます。その成功を確実にするために、DAOは不確実性を考慮し、リスク軽減に注力し、成長への慎重なアプローチで仮定を検証する必要があります。GHOの安定性は非常に重要です。私たちは、安定性モジュールやミントレート調整など、ペグを強化するためのツールをいくつか確認しました。

まあそれでも、ちゃんとペグするのか?という不安はありますが、今後の動きに注目していきたいですね。

現在、GHOはテストネットでミントできます

現在、GHOはイーサリアムテストネットで公開されています。

https://gho.aave.com/

担保となるトークンを預けることで、GHOをミント(借り入れ)することができます。Faucetが用意されているので、テストネットトークンは少量のガスがあれば使えます。

また、セーフティモジュールにAAVEをステーキングすることで、GHOを低金利で借り入れることも可能です。AAVEトークンホルダーは、AAVEをセーフティモジュールに流入させることでAaveの安全確保に貢献しながらインセンティブを得られるというもののようです。

ちなみに、テストネット期間中、以下のようなNFTをmintすることもできます。

うーん可愛い。

詳しくはこちら。

https://gho.xyz/

GHOの今後について

で、今後GHOはどのように活用されていくのか・・・についてですが、一応以下に文書があるものの、現状ではぼんやりしている印象を受けます。

https://docs.gho.xyz/concepts/why-gho#the-future-of-gho

Aaveプロトコルのエコシステム、将来の製品、展開との相乗効果により、GHOはAaveプロトコルの将来のロードマップに不可欠な存在となっています。

と書いてあるので、AaveとしてもGHOをしっかり育てていく気はあるようなのでどのよううな展開になっていくのか楽しみですね。

まだメインネットでローンチもされていないので、楽しみに待ちましょう。

GHOはLensで基軸通貨として使われる?

あと、面白そうな話として、GHOがAAVEが手掛けるソーシャルグラフプロトコルのLensの基軸通貨として使われるのでは?というのがあるそうです。もう半年くらい前の記事なので、今どういう状況なのかはわかりませんが。(尊敬するzakkさんに教えてもらった)

https://www.panewslab.com/zh/articledetails/mkohv2cv.html

(Lensは厳密にはSocialFiといえないとは思うのですが、まあ)LensをSocialFiとしてカテゴライズするとして、SocialFiで稼いだトークンって必ず売られますよね。でもその必ず売られるトークンがステーブルコインだったら・・・コンテンツクリエイターにとって、エコシステムにとって、こんなに嬉しいことはないでしょう。

この辺の絡みについても今後追っておきたいところです。SocialFiの夜明けを見たい。

おわりに

AaveがGHOを発表したのは、2022年7月ですが、ちょうどUSTショックのすぐ後ですね。ステーブルやばくね?ってなった直後にステーブルをやるって発表したんだから、それはもう自信があったのでしょう。それからおそらくしっかり開発を進め、ようやくテストネットがローンチした2023年2月の直後にUSDCのペグが外れ、それによってDAIのペグも外れてしまいました。ロードマップに打撃を受けたりしてないかなとちょっと心配になります。

まあ、そういった苦境にある中、それでも成功するステーブルコインがあるなら見てみたい。Aaveがダメならどこがやってもダメだろ!くらいの大きなプロジェクトだと思ってるので、期待しています。

(ところで、やっぱりステーブルコイン事業って儲かるのかな)